インターンインタビュー小村晴也さん

 
小村晴也さん
名古屋大学大学院 多元数理科学研究科 松尾信一郎ゼミ 博士課程後期3年
今回のインタビューではJij夏季インターンシップに参加していただいた、小村さんにJijのインターンに参加したきっかけや、行った業務とやりがい、インターンを通しての感想をインタビューしました!
インターン期間:5月中旬〜7月中旬
 

Jijのインターンシップに参加したきっかけを教えてください

就職活動で新卒向け就活サイトを活用していた際に、「オススメ企業」の一つに表示されていたのが株式会社Jijでした。それ以前はJijの存在を知りませんでしたが、会社について調べてみると、私自身が興味を持っている分野を扱う企業であるということがわかり、すぐに「気になる」ボタンを押しました。私は数学を活かす仕事に大変興味を持っていたので、そういったサービスやプロダクトを持っているJijからメッセージをもらったことで、すぐに面談に進むことになりました。
もともと、Jijが扱う数理最適化や量子アニーリングについては全く無知の状態でしたが、様々な資料や情報によって興味関心を持つようになりました。しかしながら、ただ資料の中の知識を得るだけでは物足りないと感じ、実際にその仕事をやってみないと実感が湧かないのではないかという想いでインターンシップへの参画を希望しました。また、プログラミングの経験もわずかで、Jijが採択するメイン言語であるPythonもほぼ初心者だったため、プログラミングも含めチャレンジをしたいと思いました。
社会におけるITエンジニアの仕事とはどういうものなのかを、実際に手を動かすことで体感したいと思っていたので、インターンシップに参画することは私にとって大きなチャンスでありチャレンジでした。
 

インターンシップで行った業務とそのやりがいについて教えてください

私は「ドキュメントチーム」というカテゴリーのインターンシップに参画し、JijのプロダクトであるJijBench(※現在の名称: MINTO)のチュートリアル作成をメインタスクとして担いました。
JijBench(MINTO)とは、数理最適化におけるベンチマークを支援するライブラリです。私がチュートリアルを作成するにあたっては、数理最適化問題の代表例である巡回セールスマン問題を事例とし、例題を解きながら説明する形で進めました。
この業務を進める上で苦労した点がいくつかあります。
ドキュメントを書く内容と解くべきコードを併記しながら結果の解説を行う際に、私自身がその内容に関してしっかりと理解をしなければならなかったので、そのキャッチアップに時間を要した点です。また、文章を書く際に「どういった方に読んでもらうか」「最も伝えたいことは何か」などの事前想定も難しい点でした。これに関しては最初は独断で進めてしまったがために、後からの修正に多くの時間を要してしまったため、早い段階でメンターに相談した上で進めればよかったと反省しています。
業務を推進する上でぶつかる壁はいくつかあったものの、そういった困りごとや課題に関して相談すれば、メンターが即座に議論をしてくれ、心強いサポートをしてもらいました。相談・議論をすることでアドバイスやヒントをいただき、課題解決ができ、どんどん先に進めることができました。
また、そもそもITエンジニアの仕事について素人だったので、「何がわかっていないのか」を自分で判別すべきでしたが、判別すること自体も難しい作業でした。
上記の通り様々な壁を乗り越えながら推進してきましたが、最終的にはJijBench(MINTO)のチュートリアルドキュメントの一部を完成させることができました。
また、パラメーターを動かした結果「実行可能解の割合」と「目的関数の平均値」がどのように変化するかを観察するタスクや巡回ルートをグラフ・図に示すといったタスクも並行して行いました。
最終日には、これらの内容をまとめたものを社員の皆さんにプレゼンテーションしました。非常に緊張したものの、皆さんがしっかりと耳を傾けてくださり、質問での指摘などもいただいたことで有意義な体験をさせていただきました。
Jijのインターンシップを通して学べたことをまとめます。
1.そもそも開発業務やプログラミングがどういうことかをわかっていない状態でしたが、ITエンジニアとしてGitHubやその他ツールの使い方についてやチーム開発の進め方、またチーム開発の際にメンバーとどういう風に話をして推進するか、相談の仕方や内容、目標設定の仕方などを具体的に学ぶことができました。
2.問題が発生した時はまずは自分で調べるものの、チームで推進する際は「お互いわかっているだろう」と思い込んでいるとうまくいかない場合があるので、わからない時は積極的にメンターやチームの皆さんに相談をすることの重要性を知ることができました。また同時に、チーム開発ではこういう風に進めていいのだということを学ぶことができました。
3.ドキュメント作成について、普段大学院で書いている文章は、研究紹介・論文紹介などアピール部分がはっきりしていますが、それに対し、企業のプロダクトに関するドキュメント作成は、そのプロダクトのどこに重点を置いて説明するべきかなど、内容や構成が異なることがよくわかり、実社会において必要な表現などを学ぶことができました。
 

インターンシップを通しての感想を教えてください

インターンシップに入る前はGitHubやDockerを使う機会がなかったので、そもそも環境設定なども戸惑うことが多かったのですが、 CEOの山城さんやメンターの後藤さんが一から丁寧に教えてくださり、非常にありがたかったです。
インターンシップ期間中は、他の社員の方々との交流はほとんどなかったのですが、Slackでいくつかのチャンネルに参加させていただき、社員同士のやり取りや議論を見ていると、Jijのみなさんは一人ひとりが熱意を持って働いていて、会社全体がとても熱気のあるスタートアップだなと感じる場面が数多くありました。
インターンシップの業務やJijの方々からの指導を通して、社会に出る前段階において非常に貴重で有意義な経験をさせていただきました。この経験は今後の社会人生活にぜひ活かしていきたいと考えています。2ヶ月間ありがとうございました。
 

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